ポイント: 日常的に感じる主に職務上の不満や不安などのストレスをいかに解消していくか?
先生が元気になる部屋
1.元気がなくなる原因を分析する
2.問題解決のきっかけをつかむ
3.モチベーションを高める

踏ん切り・変更
人間相手の教育はなかなか思い通りに行きません。
精一杯努力してもダメならある時点で踏ん切りをつけ、方針変更する柔軟さも必要です。
仕事以外の仲間、趣味
教師はどうしても学校という閉鎖空間に置かれてしまいますので、時には意識して教師以外の仲間と交流したり趣味に没頭したりして、ストレス解消を心がけましょう。
息抜き・充電
残業時間が増える一方の教員の勤務ですが、年に2〜3回は無理をしてでも計画的に休みを取るなどして、息抜き・充電をしましょう。
先生に元気がなくなった理由
皆さんのこれまでの働きぶりを振り返った時、次のようなことに心当たりはありませんか?
  • ア.上司や同僚の仕事ぶりに不満を持ちながらも、学校や児童生徒のために協力してきた
  • イ.児童生徒や保護者からの理不尽な要求に納得がいかないながらも、我慢し冷静に対応してきた
  • ウ.疑問を持ちながらも、文科省や教育委員会の方針通り忠実に職務を遂行してきた
  • エ.教育界で不祥事が起こる度に周りや世間の目が気になり、教師として責任を感じながらも頑張ってきた



教師はマスコミや世間が思っている以上に真面目で仕事熱心ですから、これまで上記ア〜エのように働いてきた方が多く、それだけ疲労が蓄積していると思われます。
従って元気がなくなった理由は次の(1)〜(4)と考えられます。


(1)管理職や同僚への不満や苛立ち
(2)児童生徒に対する教科指導・生徒指導への迷いや自信喪失
(3)文科省や教育委員会からの指導・調査依頼とその報告の増加などに伴う多忙感や抑圧感
(4)外部(保護者・マスコミ・市民等)からの批判や要求に対する焦燥感や諦め感
先生方がモチベーションを高めるためには
先生方が元気になるには、上の(1)〜(4)の処方箋が見つかればよいわけですが、それは日常的な不満や不安などのストレスからの解放を意味します。

もちろん人間同士が関わり合う教育現場では、パーフェクトな解決策など簡単に見つかるものではありませんが、少しでも不安を和らげたり、解決の糸口を見つけたりすることができれば、精神的な負担はかなり減るはずです。
さて、危機管理・生徒指導が専門である私が、先生・学生・保護者の皆様をサポートできるのは主に次の4点です。
  1. ストレス解消法や問題解決のきっかけ(ヒント)を通した人生のモチベーション向上
  2. 教師の魅力や心構えを教員志望の学生に啓蒙することによる教師の人材確保
  3. 学校(教師)と保護者との協力関係の構築
  4. 学校の現状や問題点を、教育現場サイドから世間に知らしめる情報発信


補足しますと、[1]では個々の問題解決法を身に付けることに留まらず、教師人生という長いスパンでの働き方・生き方を確立することが、モチベーション向上には大切でしょう。

[3]では、学校はいわゆる「モンスターペアレント」の要求や訴えに神経を尖らせがちですが、冷静に考えれば約7〜8割は話が通じる保護者です。
多数派の保護者と協力関係が築けさえすれば、PTA役員が問題のある保護者をいさめてくれるなど、学校(教師)が矢面に立たなくても済むでしょう。