日帰り白内障手術 前後の注意点

  • @ 手術3日前の朝から手術当日昼まで抗生物質点眼薬を手術予定眼に1日4回(朝・昼・夕・眠前)点眼していただきます。抗血栓薬等の飲み薬は手術前後を通じていつも通り内服して下さい。
  • A 手術当日、自ら運転しての来院は禁止です。手術後と翌日も羞明が強いので運転はお控え下さい。
  • B 午前中に入浴・洗髪後、脱ぎ着しやすい上衣で午後の予約時間に来院していただきます。
  • C 眼球の周囲に1回麻酔注射し、標準手術時間は15分程度ですがチン小帯脆弱例では45分程度かかる場合があります。手術時は痛みは無く異物感のみで、4分の一滴程度出血する場合があります。
  • D 手術後抗生物質の内服を3日間、点眼薬3種類を6日間、うち1種類を更に3か月間続けていただきます。以後6か月毎の定期検査が必要です。
  • E 翌日診察時に透明眼帯を外し、以降3日間夜の睡眠時のみ、貼る眼帯をしていただきます。  瞼の上から眼球に触れるのは構わないですが、眼球を指で強く押さえるのは2か月間禁止。
    散歩は手術翌日から可能。
  • F 手術翌日からアイパッチをして首から下の入浴は可能ですが、目に水が入らないように注意して下さい。 3日目診察後経過順調ならば洗顔・洗髪が可能。
    手術日 翌日 3日後 6日後 指定日
    洗顔 禁止 ※顔は拭くだけ
    洗髪 禁止 ※美容院は可
    入浴 禁止 首から下のみ
    家事 禁止 炊事程度
    運転 禁止
  • G 酒は2日間、旅行は10日間禁止。ゴルフ・水泳は2週間禁止。手術創の表面が治癒するのに3日間、深部創まで完全に治癒するのには3か月かかります。術後3週間で視力が安定します。白内障手術を受けられた患者様には近用眼鏡を差し上げています。 
  • H  角膜屈折矯正手術(LASIK)術後の患者様は術前に正確な眼内レンズ度数が決定できないため、白内障手術後+0.75ディオプター(遠用視力1.6の遠視)程度の眼内レンズ度数誤差のでる可能性があります。
  • I 250回に1回の確率で手術中に合併症(Zinn小帯断裂による水晶体変位・脈絡膜出血 等)が起こるため手術を2回に分けることがあります。
  • J 2500回に1回の確率で白内障術後眼内炎が起こる可能性があります。大学病院でも同じ確率です。この場合入院による緊急硝子体手術が必要です(宝塚第一病院、尼崎総合医療センター、阪大病院 等)
  • K 手術後5年間で30%の患者様に水晶体嚢が濁ってくる後発白内障が発生しますが、YAGレーザー手術で濁りを取り除くことができます。
  • L 埋め込んだ眼内レンズは30年以上劣化しませんが、手術の数年後に500眼に1眼の確率で水晶体嚢を支えているチン小帯の老化により眼内レンズの入っている水晶体嚢が中心からずれたり、網膜側に落下する場合がありますが入院での手術で元通りに治せます。



すみれ眼科クリニック
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